幸せポイント
「あたし、『幸せポイント』を倍の200ポイント貯める」


「蘭ちゃん、何言ってるの?」


テンちゃんにはあたしの考えがわからないようで、焦った表情を浮かべている。


「200ポイント貯めるから、だからテンちゃん……あたしを生き返らせてください!」


あたしの言葉にテンちゃんは唖然とした表情を浮かべる。


なにをバカなことを言っているんだと自分でもわかっている。


自分勝手に自殺しておいて、生き返らせてほしいなんて、そんな都合のいい事ができるはずがない。


だけど、こうやって非現実的な天使が目の前にいるのだ。


奇跡が起こるかもしれないという可能性を捨てたくなかった。


「生き返らせるなんて……そんな……」


テンちゃんは完全に困り果てている。


「それなら、死ぬ時期を少し遅らせるだけでいい。あたし、もう少しここにいたい!!」


お願いします!!


そう言って床に額をこすり付けた。


「……神様と、相談してみるよ」


テンちゃんは今にも泣きだしてしまいような顔をして、そう言ったのだった。
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