幸せポイント
マックは近くのゴミ捨て場の段ボールの上にねそべり、心地よさそうに眠っていた。


マックからすれば、ただ散歩をしたかっただけだったのかもれない。


「イジメられている子がいれば助ける。蘭はそんな子だった」


お父さんがそう言うので、あたしは忘れていたことをまた1つ思い出した。


そうだった。


小学校の頃から人の悪口を聞くのが嫌で、誰かが誰かの事を悪く言うをすぐに辞めさせていたのだ。


悪い部分なんて誰にでもあるよ。


あの子だけじゃないんだよ。


「……偽善者」
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