幸せポイント
これは夢だ。


悪い夢だ。


ふりむいちゃいけない。


そうだ、このままダッシュで廊下へ出て逃げてしまおう。


そう決断した瞬間、あたしの手が誰かによって掴まれていた。


誰かって、ここにはあたし以外にもう1人しかいないことはもうわかっていた。


自称天使と名乗るイケメン野郎だけだ。


「な……んですか……?」


恐怖でうまく声がでない。


だけどその弱弱しい声も自称天使に届いていたようで「君、さっき死んだから」と返事が来た。
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