幸せポイント
美鈴と香織は相変わらず青い顔をしていたが、その目には涙が浮かんでいた。


スマホを持っていた女子たちは何も言えないまま、自分の席に戻って行く。


あたしは久志を見てほほ笑んだ。


久志も清々しい笑顔を浮かべている。


「ありがとう」


そう言う自分の声が、嬉しさで震えていた。
< 220 / 236 >

この作品をシェア

pagetop