幸せポイント
金色
どうやらあたしは死んだらしい。
ポケットの中にある『幸せポイント』のポイントカードがそれを教えてくれていた。
あたしはポケットに手を突っ込み、ポイントカードの感触を確かめながら歩く。
こんなポイントカード見たことがないし、そもそもポイントカードを制服のポケットに入れた覚えはなかった。
それらを考えた時、あの夢は現実だったと思えるようになっていた。
だからってすべてを受け入れられたわけでもない。
自分の胸に手を当ててみると心臓はちゃんと動いているようだし、頬をつねってみるとちゃんと痛いし、今朝はいつも以上にご飯も食べた。
この状態であたしは死んでいると言われても、到底納得なんてできなかった。
でも……。
自称天使……もとい、テンちゃんの話によるとあたしは後一か月は生きていられるということだった。
その間にこのポイントを全部ためて、天国へ行く準備をするのだ。
ポケットの中にある『幸せポイント』のポイントカードがそれを教えてくれていた。
あたしはポケットに手を突っ込み、ポイントカードの感触を確かめながら歩く。
こんなポイントカード見たことがないし、そもそもポイントカードを制服のポケットに入れた覚えはなかった。
それらを考えた時、あの夢は現実だったと思えるようになっていた。
だからってすべてを受け入れられたわけでもない。
自分の胸に手を当ててみると心臓はちゃんと動いているようだし、頬をつねってみるとちゃんと痛いし、今朝はいつも以上にご飯も食べた。
この状態であたしは死んでいると言われても、到底納得なんてできなかった。
でも……。
自称天使……もとい、テンちゃんの話によるとあたしは後一か月は生きていられるということだった。
その間にこのポイントを全部ためて、天国へ行く準備をするのだ。