幸せポイント
夢ではない
「お姉ちゃんありがとう!」
幼稚園くらいの女の子がそう言い、お母さんに手を引かれて歩いて行く。
あたしは金色に輝くその後ろ姿に手を振った。
少し休憩するため、駅前に出てファミレスに入った。
駅での人助けは大成功だった。
あたしが「どうしました?」と声をかけると、みんながホッとしたような表情になり、道順を聞いてくれた。
あたしは地図上の位置を指さして教えたり、目的地が近くなら一緒に移動したりした。
みんなの周囲には金色の光が輝いて「ありがとう」と言ってくれるその笑顔はあたしの心を温かくした。
最後に別れた小さな女の子は駅の中で迷子になっていた子だった。
一緒に迷子センターへ行こうかと思ったが、思いとどまって母親を一緒に探すことにした。
女の子の母親は子供服を選ぶのに夢中になってしまっていて、その間女の子がフラフラと歩き出したことに気が付かなかったそうだ。
人ごみの中女の子の名前を呼びながら歩き回る母親を見つけた時、女の子はすぐに駆け出した。
そしてあたしは2人分の「ありがとう」を貰えることになったのだ。
沢山の人からもらう「ありがとう」はあたし自身を強くし、そして優しい気持ちにさせてくれた。
人を幸せにするということは、自分自身を幸せにすると言う事と同じなんだ。
あたしは窓の外の駅を眺めて、ぼんやりとそんな風に考えたのだった。
幼稚園くらいの女の子がそう言い、お母さんに手を引かれて歩いて行く。
あたしは金色に輝くその後ろ姿に手を振った。
少し休憩するため、駅前に出てファミレスに入った。
駅での人助けは大成功だった。
あたしが「どうしました?」と声をかけると、みんながホッとしたような表情になり、道順を聞いてくれた。
あたしは地図上の位置を指さして教えたり、目的地が近くなら一緒に移動したりした。
みんなの周囲には金色の光が輝いて「ありがとう」と言ってくれるその笑顔はあたしの心を温かくした。
最後に別れた小さな女の子は駅の中で迷子になっていた子だった。
一緒に迷子センターへ行こうかと思ったが、思いとどまって母親を一緒に探すことにした。
女の子の母親は子供服を選ぶのに夢中になってしまっていて、その間女の子がフラフラと歩き出したことに気が付かなかったそうだ。
人ごみの中女の子の名前を呼びながら歩き回る母親を見つけた時、女の子はすぐに駆け出した。
そしてあたしは2人分の「ありがとう」を貰えることになったのだ。
沢山の人からもらう「ありがとう」はあたし自身を強くし、そして優しい気持ちにさせてくれた。
人を幸せにするということは、自分自身を幸せにすると言う事と同じなんだ。
あたしは窓の外の駅を眺めて、ぼんやりとそんな風に考えたのだった。