幸せポイント
関わらない
ポイントを貯めるためにはイジメに加担などしてはいけない。
そのことを重々承知だったあたしは、なるべく美鈴たちに近づかない事を心掛ける事にした。
美鈴や正樹から距離を取っていればイジメの現場に出くわす事だってないはずだ。
心の中にはどす黒いモヤがあったけれど、それも見て見ぬふりをした。
お金は返したし、暴力をふるったワケでもない。
あたしは偶然その場にいただけだ。
「蘭、今日は顔色が悪くない?」
早苗にそう言われてあたしはハッと顔を上げた。
いつの間にか放課後になっていたようだ。
あれから久志はどうしたのだろうかと気になって教室の中を見回してみたけれど、その姿はなかった。
もう帰ったのか、学校には来なかったのかもしれない。
結局、今日はまともにポイントを貯める事ができなかった。
そう思い、ため息交じりに席を立つ。
「風邪でもひいた?」
早苗は相変わらずあたしなんかの心配をしてくれている。
「ううん、大丈夫だよ」
あたしはそう言い、疲れた笑顔を浮かべたのだった。
そのことを重々承知だったあたしは、なるべく美鈴たちに近づかない事を心掛ける事にした。
美鈴や正樹から距離を取っていればイジメの現場に出くわす事だってないはずだ。
心の中にはどす黒いモヤがあったけれど、それも見て見ぬふりをした。
お金は返したし、暴力をふるったワケでもない。
あたしは偶然その場にいただけだ。
「蘭、今日は顔色が悪くない?」
早苗にそう言われてあたしはハッと顔を上げた。
いつの間にか放課後になっていたようだ。
あれから久志はどうしたのだろうかと気になって教室の中を見回してみたけれど、その姿はなかった。
もう帰ったのか、学校には来なかったのかもしれない。
結局、今日はまともにポイントを貯める事ができなかった。
そう思い、ため息交じりに席を立つ。
「風邪でもひいた?」
早苗は相変わらずあたしなんかの心配をしてくれている。
「ううん、大丈夫だよ」
あたしはそう言い、疲れた笑顔を浮かべたのだった。