恋は突然に 意地悪なあなたの甘い誘惑
莉乃は、砂浜でピアノを弾くシーンがあった。

（－　これあたしの必要あるの？シルエットなら誰でもいいじゃん。）

初日はメンバーのみで、２日目に三原麻衣子が合流。３日目はメンバーのみという予定だった。


綾乃は空港にいた。

（―　暑い！沖縄だ…。）

空港を厳戒態勢の中でると、レンタカーでホテルに向かった。
「じゃあ、みんな、一旦荷物置いたら、１時間後に集合だから。」
藤堂はそう声を掛けた。

「綾乃ちゃんは悪いけど、荷物置いたら、メイクの三輪ちゃんの所に行って先に準備しといて。」

「解りました。」
綾乃はそう言うと、三輪を見た。
「綾乃ちゃん、荷物置いたらあたしの部屋来てね。一緒にメイクルームまで行きましょ。」
オネエ言葉を話すが、れっきとした男である、三輪はそう声を掛けた。
「はい。」
返事を綾乃は自分の部屋に入った。

（－　さすが、大人気バンドの撮影だな…。いいホテル。）

綾乃はホテルの窓から見える真っ青な海を見た。

（－　さあ、行こうかな。）

荷物を置くと、綾乃は三輪の部屋へ向かった。
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