恋は突然に 意地悪なあなたの甘い誘惑
呼び鈴を押すと、
「さあ、綾乃ちゃん行きましょうか。」
三輪に促され、撮影用に用意された部屋のメイクルームへと向かった。
「綾乃ちゃん、シルエットだけって言ってもさすがにその髪型や服は無いわね。」
三輪はクスっと笑うと、まじまじと綾乃を見た。
「どうせ、やるなら、絶対あたしってわからなくして欲しいです…。」
「まかせて。」
三輪はそう言うと、綾乃に化粧をしていった。
「今回のバラードでメンバーはみんな黒のスーツだから、綾乃ちゃんだけ真っ白のワンピにしましょうね。」
そういうと、少し濃い目のグラデーションのアイメイクに、オレンジ系のチーク、赤系の落ち着いたルージューを三輪は選んだ。
「うん、すごくきれい!綾乃ちゃん、ホント綺麗な肌だし、パーツもすごくいいわよ。化粧映えもする!いつもこうしてればいいのに…。」
綾乃は少し寂しそうに笑うと、
「いいんです。あたしってわからないから今回は引き受けたし、いつもがあれだと、更に気づかれないでしょ?」
綾乃は鏡の中の自分を見つめた。
(- 少しはましになってる?)
綾乃は不安を隠せなかった。
「さあ、綾乃ちゃん行きましょうか。」
三輪に促され、撮影用に用意された部屋のメイクルームへと向かった。
「綾乃ちゃん、シルエットだけって言ってもさすがにその髪型や服は無いわね。」
三輪はクスっと笑うと、まじまじと綾乃を見た。
「どうせ、やるなら、絶対あたしってわからなくして欲しいです…。」
「まかせて。」
三輪はそう言うと、綾乃に化粧をしていった。
「今回のバラードでメンバーはみんな黒のスーツだから、綾乃ちゃんだけ真っ白のワンピにしましょうね。」
そういうと、少し濃い目のグラデーションのアイメイクに、オレンジ系のチーク、赤系の落ち着いたルージューを三輪は選んだ。
「うん、すごくきれい!綾乃ちゃん、ホント綺麗な肌だし、パーツもすごくいいわよ。化粧映えもする!いつもこうしてればいいのに…。」
綾乃は少し寂しそうに笑うと、
「いいんです。あたしってわからないから今回は引き受けたし、いつもがあれだと、更に気づかれないでしょ?」
綾乃は鏡の中の自分を見つめた。
(- 少しはましになってる?)
綾乃は不安を隠せなかった。