らぶ・ゲーム



「きゃーっ///」


その時、
廊下から黄色い声がたくさん聞こえてきた。


ほら、始まった。


転入して間もなく、
あたしがこの学園を嫌いになった理由。


「PAよ!!」


「ほんとだぁっ!
かっこいいっ///」


そんな声が、
次々に飛んでくる。


「うわ。結亜、PAだって。
見にいこうよっ」


「えー?
あたしはいいよぉっ」


そうしている間にも、
あたしのクラスの女子も男子も
もう目的地へ向かっていた。


「いいから、早くっ♪ね?」


「わ…っ!?」


美夏はすかさずあたしの手を掴んで走り出した。



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