私に触れて、そして殺して


パンと牛乳…
味付けなく、美味しくない
贅沢なのかもしれないが
食べる気にはなれない

お腹も空かない
ただ、時間が過ぎるのを待つだけだ



その中でも
考えてしまうのが、三吉さんのこと
どうして、なんで、と考えるが
三吉さんはそれが愛、
みたいなことを言っていた


もう一度、会いたい
会ってちゃんと話したい



「ちゃんと食べないと痩せちゃうよ?痩せたら俺が怒られちゃうんだから」


そんな声が聞こえ驚いて振り向いた
ドアの音に気がつかなかった…のか?
それとも別の入り口があるのか…?


「食べないと生きていけないよ?」


『…私はここから出られるの?』


出たい、帰りたい
そんな気持ちが涙となる

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