私に触れて、そして殺して


気持ち悪い、鳥肌が立つ



『レンっ、やめて…やだ、やめてっ!』



その訴えは聞き入れてくれない
毎日私に触れていた温かい手
だけど、今は冷たい狂気でしかない



「大丈夫、優しくするから」



大丈夫の意味がわからない
優しくするならやめてほしい
どんなに叫んでも、泣いても
レンは手を止めない

私の身体を好きなように触り
好きなように愛撫する

流れる涙を舌で拭い
グッと食いしばっている口を
無理矢理こじ開け舌をねじ込んできた


気持ち悪い、頭がクラクラする…


どうして私がこんな目に合わなきゃならないのか、悲しくなる
レンを視界に入れたくなくて
不意にドアへと視線を向けると
さっきレンが設置した機材に目が止まった

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