私に触れて、そして殺して


なんとか玄関まで行き
玄関ドアに身体を預ける形でドアを開けた


「凛子ちゃっ、大丈夫かい?」


ふらついた私の身体を支えてくれる店長
少し小太りで眼鏡をかけているおじさん
副店長の奥さんと仲良しな私は
店長同様、可愛がってもらっている



『すみません…、昨日の雨に、打たれました』


ははっ、と笑いながら言ったつもりが
もうフラフラでそれどころではない

いいから布団に入りな、と
身体を支えられながら
部屋の中へと連れて行かれる


「飲み物、飲むかい?」


ベットに寝かしつけられた私に
店長は優しく声をかけてくれた
頷くだけの私の口元に
ストローを近づけてくれた

冷たい水が喉を潤すと
疲れがどっときて、そのまま眠りについた

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