私に触れて、そして殺して


こんな姿を見るのは初めてで
レンが幼くも見えた


「…何、笑ってんの?」


『眠そうだね』


「…何か用あった?」


バツ悪そうに
早く済まそうとするレン
今はレンの足を止めようと考えた


『コレ、変えてくれる?』


レンに包帯が巻かれた手首を見せた
ガーゼから血と膿が滲んできていた


「それは、まずいね」


そう言いながらチェストの引き出しから
同じように消毒液やガーゼなどを出し
私の横に腰を下ろした



思った以上に傷つけてしまっていた手首
処置の最中
何度も“痛い”と言葉に出てしまう


「サラ…身体、痛くない?」


『心配、してくれてるの?』


レンの優しい言葉に驚きつつも
レンの心に問いかける

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