私に触れて、そして殺して


『あのカメラって、ずっとあるの?』


レンが設置したビデオカメラはそのまま
いつも監視されている様な気がする


「そうだよ。でも、使うときだけ電源を入れるから、気にしないで」


気にしないで、と言われても
気になるのが人間だ
映されていないにしても
レンズの向こうに三吉さんが見ている様な気がして落ち着かない



『…使う時って、いつ?』


「ん?…俺がサラを抱く時だよ」



はい、終わりと
私の手首にまたキスを落とした
まだ情報が欲しい、と思い
シャワーを浴びたい、とお願いをした


『へぇ…、でも今日はダメだよ』


少しがっつきすぎたかと、レンの様子を伺うが
レンは私の頭を撫で部屋を出て行ってしまった

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