私に触れて、そして殺して
三吉さんは私を監禁する計画として
私が仕事を辞めるよう、
勝手に話を進めていたわけだ
両親の介護、
それはとても大変で
受け入れにくいものだから、と
三吉さんは店長や他の人たちに
あまり触れないで欲しい、と
落ち着いたら連絡させるから、と
優しい彼氏を演じたのだ
そこまで…
一つの期待は消えていった
なら実家の両親なら、と希望を持つ
定期的に連絡は入れていた
だから、私から連絡がない今
不審がっているに違いない
『私の親は、元気なんだろうか…』
独り言のようにつぶやいてみると
レンは元気だと言ってきた
なんで知っているのかと、聞いてみると
それは予想をはるかに超えた答えが返ってきて
私の期待も希望も失ってしまった