私に触れて、そして殺して


レンは頭を掻きながら
今は教えられない、と言われてしまった


『私には知る権利があると思うけど…』


そう言ってレンをじーっと見る
さらに困った顔をしたレン


「サラ、俺をこれ以上困らせないで。本当に要らぬ感情を挟んでしまいそうだ…」



レンは私から離れて行ってしまった
余計なところまで聞いてしまっただろうか

でも、聞きたいし知りたい…
レンのこともだが
やはり三吉さんのことが知りたい

好きだから知りたいのもあるが
「何も知らない」と言われ
少し意地になっているのだ


じゃあ、どれだけ三吉さんは
私のことを知っているのか、と思うが
あらゆる手を使い私の事を調べあげているわけだから、ある意味何も言えない

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