私に触れて、そして殺して
裏切りと後悔
それから数日、ビデオカメラが起動することがなく、レンが夕食を置いてすぐいなくなる事がなくなった
三吉さんが来ていないのだろう
あんなに連日来ていたのに
なんでだろう?と疑問に思うが
忙しいのかと安易に考えていた
『レン、これ美味しい』
「でしょ。うまくできた」
レンは料理が上手だ
朝はパンと牛乳だけなのに
夜だけはしっかり作ってくれる
それも日に日にバランスを考えてくれたり
私の体調を気遣ってくれている
『良い旦那さんになるね』
「目指せ、ヒモ生活」
そんなたわいもない話をして
笑ったりして
こんな生活だけど
それなりに生きている
それを許さない人がいる事を
この時、私もレンも気がついていなかった