私に触れて、そして殺して


朝、朝食を置いた後
夕食までの時間
レンは決まった時間に現れない

来ることもあれば
来ない日もある
レン次第、ということなんだろうか



それは、突然だった
曜日感覚がない私
今日が何日で何曜日なんか、わからない

レンが朝食を持って来て
たわいもない話をして出て行った後
数日ぶりに私の前に現れた三吉さん
日中に現れるのは
この生活で私が知る限り初めて


「そんな驚いた顔して…、あいつだと思ったのか?残念だったな」


『少し驚いただけよ』



そうか、と
三吉さんはやはり
私と距離を置きパイプ椅子に座った

私が知る三吉さんの雰囲気とは違い
三吉さんと話すとき
変な緊張感が生まれてしまう

< 153 / 248 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop