私に触れて、そして殺して


私の中で
どうして、という言葉が残る
こんな事をしなくても
私は三吉さんが好きなのに


ベッドに身体を預け
どうしたら…と考えてしまう
でも答えが見つからず
ウトウト、と睡魔が襲ってくる

どうせ夜までレンは来ない
なら、それまで寝てようと目をつぶった時
ガチャン、と解錠された音に気がついた
もうレンが来たのか、と
視線だけ向けると
部屋に入って来たのはレンではなく
三吉さん、…と、知らない男が二人



「起きていたか」


三吉さんの言葉に身体を起こした
知らない男は三吉さんより年上なのがわかる
そして見た目、とても真面目そうな容姿
一体何が始まるのか、
この二人は何をしに来たのだろうか


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