私に触れて、そして殺して


レンは?と聞いてしまった

三吉さんはため息をつき
またレンか、と吐き捨てた


「そんなにレンがいいのか?」


『そういうつもりで言ったわけじゃない』



そんな私たちのやりとりを
ただ黙って聞いていた男二人は
持っていた鞄や、上着を脱ぎ始めた

何かが始まる…


それは予想をはるか上回る



「凛子、愛してる」



そう残した言葉
三吉さんだけが部屋を出て行ってしまった
残された私と、知らない男二人


知らない男の一人が
始めようか、と言い出した
何を始めるのか…
二人は私が座っているベッドへと近づいて来た


「傷つけるなよ」

「殺すなよ」


真面目な顔をした二人の会話に
ゾッとしてしまう

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