私に触れて、そして殺して
三吉さんが部屋から出て行ったあと
知らない男二人は私の身体を押さえつけ
好き放題されたわけだ
傷つけるな、と言われた男は
私の身体に傷をつけ
流れた血を舌で拭い
殺すな、と言われた男は
私の首を絞めてきた
身動きも取れず、息もできない状況
殺される…
そう思っても、誰も助けに来ない
レンも、三吉さんも…
あのレンズの向こうで
三吉さんが見ているのかと思うと
何とも言えない気持ちになる
どうして、こんなことを?
そんなに私の事が憎いの?
息もできず
どんなにあがいても、無力
涙とよだれでぐちゃぐちゃ
意識も朦朧として
耳に入ってくるのは
男二人の気持ち悪い声と笑い声
そこで私の記憶は途切れている
いつレンが来たのか、わからない