私に触れて、そして殺して


美容師を辞め
毎日何することなく
わずかな貯金を切り崩し生活していた私に

「仕事してないなら、うちで働かない?」

そう優しく声をかけてくれたのが
副店長の奥さんだ
バイトだから保証は一切ない
それでもお金がなきゃ生きていけない

それだけのために働き始めたコンビニだが
いつも気にかけてくれて
副店長とシフトが常に一緒だった


それは、たぶん副店長の優しさ
副店長のおかげもあって
少しずつ元気になった私
感謝しても仕切れないほどだ


その副店長の旦那さんである店長が、
あんなに優しくて
副店長である奥さんを大事にしていて
理想の夫婦だと思っていたのに

まさか、
こんな事に…

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