私に触れて、そして殺して


レンは三吉さんの病気を理解している
そして、強い信頼関係がある
それじゃなきゃ
こんな事に協力するなんて考えられない


『レンとは…いつから?』


そう聞いたのだが
私が欲しい答えは貰えなかった



「レンは凛子の世話をするようになって、ますます凛子にのめり込んで行った。俺は焦ったよ。今までにない焦り…凛子を取られるって思った。自分の病気を久々に恨んだ」


三好さんは
自分の手で額を覆い
私と視線を合わせまいとする


「凛子も…レンに惹かれているのが手に取るようにわかった。やっぱり俺から離れていくんだと思ったら、凛子を壊したくなった」



壊したくなった、というのは
あの二人の男のことだろう
そんな事をしてしまう三好さんに
今になって恐怖に思った

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