私に触れて、そして殺して


今まで三吉さんと話していたのに
三吉さんは私達から目を逸らし
部屋を出て行こうとした


『三吉さんっ』


「あとはレンに…」


さっきまで
あんなに笑顔で話してくれていた三吉さんが
また前のように素っ気なく
冷たい雰囲気になってしまった


『みよ、、、』


もう一度、呼ぼうとしたが
私の目の前にレンが立ちはだかる
行かせない、と言わんばかりだ


「サラ、少し髪が傷んでるね」


私の髪に触れ
私の頬にキスをしてきた


それを見ていたのか
三吉さんは部屋から出ていってしまった
せっかく三吉さんと距離が縮まったかと思ったのに、レンが戻るとまた元どおり?

どうして?と、頭が混乱してしまう

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