私に触れて、そして殺して
レンと三吉さんの間に何かがあったのはわかる
そして三吉さんはレンに
遠慮しているようにも見えた
それは、私に触れられないから?
私の世話をレンに託してるから?
でも、レンがいない数日
そしてこの生活を送る前の同棲生活は
うまくいっていたのは事実
「…ラ?…サラ?」
『…っ、えっ、何?』
「着替えを取ってくるから待ってて」
わかった、と答えると
レンはまた私の頬にキスを落とし
部屋を出ていってしまった
静まり返った部屋
何も聞こえない
出て行った二人がどうしているか
気になって仕方がない
ドアへと近づいたが
やっぱり何も聞こえない
何もなければいい、と願いながら
レンが戻るのを待った