私に触れて、そして殺して
何事もなかったかのように部屋は静かだ
固く結ばれていたはずのタオルは緩み
簡単に外れてしまった
寒い、身体が冷たい
自分の中から出てくるモノが
さらに冷たさを感じ
その瞬間、
私の身に何が起きたかを再認識させられる
私は犯された
それは紛れもなく、現実
はやく洗いたい
はやく中のモノを出したい
やっとバスルームまでたどり着いた私は
たくさんのボディソープをスポンジに取り
なんども、なんども洗い流した
そんなことをしても無意味なのはわかっている
でも、感覚が肌に残っている
触れられた感覚が、
舐められた感覚が、
垂れた汗が肌に浸透してる気がして
自分の身体が汚いと思えてしまう