私に触れて、そして殺して


「やっぱり、サラの髪は綺麗だ」


食べ終わったあと
レンは私の髪をケアし始めた
鼻歌を歌いながら
嬉しそうにしているレン


身体は自分で洗うから、と
拒否をしたけど
レンは構わず私の身体に触れてきた


『レン、自分で洗える』


「俺が洗いたいの」



久しぶりにレンに洗われる
それが恥ずかしくて
自由な身体なのに
むき出しの水道パイプに
両手で掴み
早く終わってほしいと我慢するしかない


もしかしたら
これからまたレンに洗われる毎日なんだろうか
今は手錠もチェーンもしていない
でも、レンが戻ったということは
また自由がなくなるのだろうか…

そんな事を考えていたが
レンの頭の中は
もっと、予想をはるか超える事を考えていた

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