私に触れて、そして殺して
うんうん、と
レンは満足そうに私を見ている
レースのワンピースは
思った以上に肌に優しく着心地がいい
これ、高いんじゃないかと思ってしまう
「やっぱりサラは何でも似合うね」
上機嫌なレン
そんなレンを見ていると疲れてしまう
あれ以来、三吉さんは私の前に現れず
レンに三吉さんの事を聞くに聞けない
三吉さんに会いたい気持ちが募る
「また、溜息ついている」
レンの言葉にハッとする
たまたま、と言い訳をするが
レンは私の事をよく見ている
「あいつがそんなに気になる?」
あいつ、というのは
三吉さんの事を指しているのはわかる
でも、あいつって…と
言い方に違和感を覚えてしまう