私に触れて、そして殺して


意を決して
レンに三吉さんのことを聞いてみた
…が、あからさまに嫌な顔をするレン


「俺がいない間に、仲良くなった?」


『仲良くなった、て…もともと三吉さんと恋人だし、今だって、』


今だって、そのつもりだと
言葉を続けようとしたが
レンはいきなり立ち上がった



「なんであいつなの?俺が先なのに…」


『先って何?私、三吉さんより先にレンと出会ってないよ?』



そう伝えるがレンの態度は変わらない
それよりか、ますます苛立っている様子


「…そんなに会いたい?」


なら、会わせてあげるよ


そう言って
振り向くことなく
レンは部屋を出ていってしまった

レンの怒りが伝わり
身体中に鳥肌がたった
何かをするかもしれない…と思った

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