私に触れて、そして殺して


レンが何をしたいのか…
私をどうしたいの?
どうしてこんな事をするの…?



誰かのうめき声に似た声で目を覚ました
眠ってしまっていた私の頭は
まだはっきりしていない

目を開けると
当たり前だが、何も変わらない部屋
何かが違うと言うと
目の前に三吉さんが座っているということ


『…三吉、さん?』


会いたいと思った
だから夢なんじゃないかと半信半疑
だが、よく見ると
三吉さんは口にタオルを巻かれて
身体にはロープが巻きついていた


『…えっ?三吉さんっ!?』


ようやくはっきりした頭で
三吉さんの状況を把握する
なんで?誰が?というのが
真っ先に頭に浮かんだが
とにかく、縄を解こうと
三吉さんに近づいた

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