私に触れて、そして殺して


そんな三吉さんを鼻で笑うレン
レンと三吉さんの関係が崩れた


「…感謝してるよ。俺を見つけて、引き取ってくれたことを。でも、そろそろあんたから離れる時期なのかもしれない」


見つけて…?
引き取った…?


なんの話なのかわからない
でも、二人の過去なのはわかる


「離れるけど、サラは渡さない」


それは三吉さんへの宣戦布告とも取れる
ニコニコしながら
話すレンのなんとも言えない冷たさが
隣にいる私に刺さってくる



「その感謝が、コレか?」


黙っていた三吉さんが口を開いた
確かにそうだ
感謝しているなら
三吉さんを椅子に縛り付ける意味がわからない

レンは立ち上がり
三吉さんへと近づいた

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