私に触れて、そして殺して
結局、私の存在って
なんなんだろうか…
三吉さんとレンの間に
挟まれてるわけだ
どうしてこんな事に…
「サラ、愛してる」
何度もレンが発する言葉に
何も感じない
ただ、早く終わって欲しい
お願いだから
見ないで欲しい
三吉さんの目の前で
レンに犯されている現実
今まではレンズを通してだった
三吉さんが見ているだろう、と思っていたけど
それが今、目の前でハッキリわかるようにだ
レンは止めようとしないし
手を緩めることもしない
それ以上に私を追い詰めようとする
「サラっ、…サラっ…」
初めてレンを鬼だと思った
私が背けた顔を
無理矢理、三吉さんの方へと向けさせたり
レンと繋がっている部分を
あえて見せたり、と…