私に触れて、そして殺して


やっ、…やだっ、



どんなに声を我慢しても
出てしまう声もある


『お願いっ…見ないでっ』


三吉さんは私の頼みを聞いてくれた
でも、目からの情報はシャットアウト出来ても
耳からは出来ない
その証拠に
三吉さんの下半身は反応を示していた



「無様だな。なんなら、解いてやろうか?」


レンは笑いながら
投げかけた言葉に
三吉さんはグッと歯をくいしばる様子


「好きな女を他人に抱かせて、こうやって自慰行為するんだ…サラ、そんなやつのことやめちゃいなよ」


やめちゃいなよ、と言いながら
レンは私を抱きしめてきた
レンの身体は冷たい
前はこんな冷た感じたことはない

以前のレンと
何かが違う気がする

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