私に触れて、そして殺して


レンが発した言葉に血の気が引いた
でも、どう足掻いても無理なのはわかっていた

レンは三吉さんから離れるために
私を利用してるに過ぎない
そんなのわかってる
わかっているけど…



『…こんなの、酷すぎる』



私の中から出ていったレンは
泣かないで、と
唇で涙を拭うが
それすら、嫌になり
レンの顔を払い避けた


払いのけたところで
レンと私の手首は繋がれている
それを見るだけでうんざりしてしまう


「サラ、シャワー浴びよう」


レンの言葉に無反応になる
もうレンに触れられたくない
私から離れてほしい


反応がない私に一つため息をつき
自分の手首に繋がれている手錠を外し
それをベッドの柵へと繋いだ

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