私に触れて、そして殺して
幸せの、その先


『いらっしゃいませ』


「あら、今日はお店に出て大丈夫なの?」


『はい、どうぞお座りください』



年配の女性は私の身体を心配しながらも
ニコニコと笑顔で椅子へ座った


「やっぱり、凛子ちゃんの方がいいわ」


小声で笑いながら言う年配の女性
私もつられて笑ってしまう


『今はいませんよ。私もヨシコさんに会えて嬉しいです』


そう言いながら
ヨシコさんの襟にタオルをかける
倒しますね、と声をかけながら
私は仕事へと手先に集中した



「もうすぐで、1年ね。貴方達が来て…」


『…そうですね。ここは過ごしやすいです。自然がいっぱいで皆さん良くしてくれて…』


本当にそう思っている
とても居心地よくて
何もかもが新鮮で毎日が充実している

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