私に触れて、そして殺して


普通の暮らし…

私はこれから先、どうしようかとなやんでいるのに、店長は何事もなかったかのように
過ごしていくなんて不公平だ



『…訴える、てことですか?』


「そうだね。警察へ行って、福原さんに起こったことを話さなければならない。辛いかもしれないけど…」



あの話をする、
それだけで気持ち悪くなる


「それとも泣き寝入り、する?」


泣き寝入りなんて嫌だと思うが
訴える、なんてどうしたらいいのか…

そんな私に三吉さんは一緒に行ってくれると言ってくれた



「それと、部屋なんだけど…住みたくないでしょ?引っ越しとか、考えている?」


『…はい、けど、今はバイト生活だからあまり貯金とかなくて…引っ越しにかかる費用と、あと仕事も探さないと…』

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