私に触れて、そして殺して


「福原さん、いいこと思いついた」


いいこと、と言うのは
私からしたらとてもありがたい話
逆に三吉さんは迷惑じゃないのかと
思ってしまう話だ



「福原さんが元気になって、きちんと働けるようになるまで、一緒に暮らさないか?」


とんでもない話だが
三吉さんの言葉に納得してしまう


「今の福原さんは、男性恐怖症になるかもしれない。でも俺とはこうして話すことができる。働く以上、男と接することもあるだろう」

「それに裁判するとなると、ご両親に知られることになるよ?実家に帰るなら、裁判が終わって男と接するのも平気になってからでも、遅くはないと思うよ」


真剣な眼差しで話してくれる三吉さん
頼もしいが、それって三吉さんにマイナスなことばかりではないか思う

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