私に触れて、そして殺して
でも、私の思考とは違った
三吉さんは楽しそうに
間取り図の紙を見やすいように並べた
「荷物も増えて来たし、キッチンも二人で並ぶと狭いからさ、…これなんてどう?」
間取り図を指差しながら
私に聞いて来たが、私は固まっていた
今、なんて言ったの?
どういうこと?
「…気に入らない?」
頭が回らない
けど、もしかしたらという気持ちになる
『…引っ越しって、私も?』
その言葉に、もちろんだよ、と言ってきた
でも、信じられなくて
『私も一緒に暮らすってこと?』
「え?嫌だった?」
そんなことない、と
頭をブンブンと横に振る
「良かった。二人で住むには、ここじゃ狭いからね。もう少し広いところに引っ越そうよ」
にっこり笑って言ってくれた三吉さん
今まで諦めていた気持ちが一気に上昇した