私に触れて、そして殺して


その不安が
ある日、突然目の当たりにする


人生はいいことばかりじゃない
でも、悪いことばかりでもない
そう思っていたが
奈落の底に突き落とした私を救い出し
また落とすのが私の人生なのか…




「じゃ、行こう」


『はい、行きましょう』



仕事終わりに店長と、
先輩のカヨさん、ミオさんと四人で
飲みに行こうと話になった


今日も三吉さんは遅い
一人で部屋にいるのが嫌で誘いに乗った
当たり前だが、三吉さんは迎えには来ない

念のために連絡は入れた
だが帰ってきた返事は期待はずれ


“あまり遅くならないように。帰りはタクシーで帰ってきてね”


迎えにきてくれるかと期待したが
やはり無理だったか、とガッカリしてしまう


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