私に触れて、そして殺して


何が何だか
さっぱりわからない


これって誘拐?監禁?
なんでロープ?
ここはどこ?

混乱して、どうしたらいいか
わからずまたベッドへと戻り腰を下ろした
少し落ち着こう、と目線を落とすと
私が履いていたはずの靴がない
それ以前に服が違う

これって、病院着みたいな?
一枚布で膝丈の長さ
下着は…、よかった

なんでこんなの着てるの?
いったい誰が?


考えれば考えるほど
わからなくなる



と、その時
部屋のドアの施錠が解除される音がした
誰かくる、
視線は嫌でもドアへと向けられる

誰?
誰なんだろうと
不安と期待が入り混じる


ガチャン、と開けられたドア
中に入ってきたのは
私と変わらないくらいの年齢の男の人

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