夢かかげる星のエアル
私が何をしたいのかなんて、分からない。
担任のようにどうせさみしく老いていく。
私はなんのために老いる?
なんのために生きる?
考えても考えても真っ白だ。
なんにもない。からっぽ。なんだっていい気さえする。真剣に考えるほどのもの?とも思う。
楽しいと思ったら楽しいし、つまらないと思ったらつまらない…九死に一生的なエピソードがあるわけでも、ひどくあこがれた存在がいたわけでもなく、熱中してやり続けていることもないし、それこそ趣味は寝ることくらいだし、勉強だって好きじゃない。
そんなごく普通の日々を過ごしてきただけの高校生になにを決めろというんだ。
だって、まだ十七年しか生きてない。
やりたいことも夢も、そんなのは持っているわけがない。
そうだよ。
―――そう思って、配られたプリントをファイルの中に乱雑に詰め込んだ。