夢かかげる星のエアル




「ショウタだ」


メールはショウタからだった。

―――なんだろう。



カーテンを開け切った窓の外を寝転がって眺めながら、内容を確認する。

青海の夜は暗い。カーテンを閉めなくても光の障害が生じることはなく、私はよく光る星を眺めながら眠りについていた。その方が安心した。月明かりがちょうどよいとも思った。


―—星座が昨日よりも少し移動したことを確認する。

―—月の凹凸をクレーターの影を見ながら確認する。

―—小さく光っている星が、地球からどのくらい離れているのかを思いやる。

―—その果てしない距離を想像し目を、閉じる。



昼間、腐るほどある自然に関しては特に意識しない限り見たりはしないけど、夜空に関してはよく見上げていた。なんでだろう。ふいに意識が向く時が、不思議なことにあるのだ。






“明日一緒に学校行こうぜ!”

星空から、小さく光る携帯の画面へと目を向けた。

そこにはまったくとんちんかんなメッセージが並んでいて私は思わず、なにこれ、と口をもらしてしまう。



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