好きって言えなくて...
日常
「誕生日おめでとう!今日から礼(れい)も20だな」
「「かんぱ~い!!」」
覚利(さとり)と一緒に誕生日を過ごすのは、毎年の恒例行事だ。
私たちは小さい頃からずっと一緒、いわゆる幼馴染ってやつ。
私は20になったわけだが、初めてのお酒を早速飲んでいる。
「酔った?まだ酔ってへん?」
「まだ大丈夫」
初めて飲むお酒はあまりおいしいとは思わなかった。
けど、覚利に負けるのが嫌ですごい量を飲んだ。
「お前そんな飲んで大丈夫?俺は強いからええけど」
「まだまだ全然いけるぅ~」
「完全に酔ってんな」
私は完全に意識を失った。
気が付いたのは、翌日の昼間だった。