君といた物語
他の従業員の健吾さんと早紀さん。
基本的にはこの二人に仕事を教えてもらった。



健吾さんは32歳、ここで働いている10年になるベテランで二人の子供のがいる良いパパだ。



仕事はしっかりやる人だとは聞いているけど


「祐輔君、新規のお客さん・・・頼めるかな?」


「大丈夫ですよ。任せて下さい。」


「ゴメンねー。ありがとうねー。オジさんもっと動けれればらいいんだけどねー。いつも甘えちゃってゴメンねー。」



ちょっと優しすぎるところと気弱なところがある人だ。





早紀さんは26歳
18歳のときから働いてるバリバリのキャリアウーマン




僕の師匠と言っても過言ではない人だ。




「祐輔!ダメだっぺ!もっと強く揉まなきゃ!そんなんでお客さん気持ちよくねーべ?もう1回!」






東北特有の訛りと気の強さで入ったばかりのときはビシバシしごかれた。






お客さんに対しても厳しい




「早紀ちゃん上手だー。さっぱりしたよー。早紀ちゃん可愛いからオジさん、若くなっちゃうなー!」








「馬鹿言ってねーで本当に若くなりてーんだばランニングでもしろ!なんだこの腹!こったのでおなごに声かけるなじゃ!」






こんな言い方だけども男性客にはとてつもなく人気だ。






健吾さんいわく



「金髪ギャルの元ヤン田舎者全開美少女」


らしい





健吾さんのほうが歳も職歴も上なのにいつも健吾さんに



「健吾さん!まーだシーツ代えでねーべさ?終わったら代える!何回言ったらわがるっぺ!」




「ご、ゴメンよ~。今やるよ~」



「次ないっぺよ!」




「また早紀吠えてるなー!健吾ー!怒られる内が華だぞー!」



店長はケタケタ笑いながら突っ込みを入れてる







僕の店には個性的な人が働いている。







この家族のような店が僕の職場。


いい人に巡り合ったなとは思う。




けど

















まだ僕は心から楽しいと思ったことはない。




目が見えない。その1つで僕と他の人で線を引いてしまっている。


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