あの日の私は、
あれから毎日、優人と帰っている。
周りの目は怖いけど、私は優人と一緒に居たい。
私は本当は、優人のことがずっと前から好きなのかもしれない。
いつか、瑠唯が言ってた。
「好きって言うのはね、ドキってなって胸がきゅーってなったり、もやもやしたりするんだよ。いつか、七海もそんな人を見つけられるといいね!」
たしかに、優人がモテてるのを見たりするともやもやしたりするし、これが、嫉妬とかなのかな?って思う。
「七海?」
「あ、ごめんごめん。何か言った?」
「七海、ぼーっとしすぎ笑笑」
「ごめんー笑笑」
私は歩道側を歩いて、優人が車道側を歩いている。優人さっとそういうことをしてくれちゃう。本当に優しいなぁ。
「…」
「なに、そんなに見つめて。恥ずかしいんだけど。」
優人は、顔を赤らめて、そっぽを向いてしまう。
「えへ〜」
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