あの日の私は、
私たちが委員会の教室に入ったのは、意外と早くて、1年生らしいなぁと1人で感心していた。
「七々海は何部に入るか決めたの?」
絵美が聞いてきた。
「うーん、中学では、テニス部だったから、もう1回テニスやろうか、違うのをやってみようか、悩んでるんだよね〜」
「そっかー。」
「そう言う絵美は?」
「私はね、美術部にでも入ろうかと思ってー」
「いいじゃん!絵美得意そう!」
「そうかなぁー?ありがとう」
「ところで、七々海はさっき恋バナ逃れてたけど、ほんとに好きな人とか居ないの??」





同級生や先輩が少しずつ教室に入ってきていた。





この顔どこかで見たことある。
なんだか、すごく大切な人だったような…。
誰?


その男の子は、優しそうな男の子で後ろの方の席に友達と座った。


「…」
「七々海?」
「え?あ、ごめん。聞いてなかった」
「もう笑笑」


本当に、私の知ってる人。
誰?誰?

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