温かい絆を教えて
コバヤシさんの車のところで立ち止まった。
「結婚、するのか?」
「はい」
自信を持って答えられる。
「そうか………………じゃあな」
車に乗り込もうとするコバヤシさんに声をかけた。
「ありがとうございました」
右手をあげて私を見ると、エンジンをかけて走り去った。
ミズトを病院まで送ってくれたこともだが、ショウタでないと私にはダメだ、と気づかせてくれたのも彼なのだ。
車に乗り、大型のショッピングセンターに行きショウタへのプレゼントを買った。