子犬男子に懐かれました
「……あり……がとう」
私は、ゆっくりと壮介くんの背中に腕を回した。
「え、皐ちゃん………」
「ありがとう、壮介くん」
そっと、壮介くんの胸に耳を当てる。
「………何これ、すげぇドキドキしてんだけど俺」
「うん……凄いドキドキ言ってる」
「皐ちゃんのせい」
「私もドキドキしてるから、お互い様なんじゃない?」
私はそう言って壮介くんから離れた。
「えっ、皐ちゃん今のどうゆう意味?」
「……っ、と、とりあえず、ありがとう…。私仕事戻るから…っ、じゃあね」
慌ててその場から立ち去った。