子犬男子に懐かれました
しらばく経っても私の頭の中は壮介くんのことでいっぱいだ。
……抜け出せない。
「皐、あんた大丈夫?」
「へっ?」
「もしかして優也くんに告白でもされたの〜?」
「ブーーーーーッ!」
図星をつかれ、飲んでいたお茶を吹き出してしまった。
「ちょ、皐……まぢで?」
「この反応見てわかるでしょ……この間のデートの時に…ね」
「きゃーーー!おめでとう!もちろん付き合ったんでしょう?」
「………」
無言になる私を見て、笑顔だった香の顔が一気に無になる。
「え、まさかだけど断ったとか言わないよね?」
「いやっ、断ってはいない。その……保留にしてる」
「は!何でよ!2人いい感じだったし、優也くん悪い人じゃないのに!」
「そ、そうだけど……」
まだ好きとか、そんな風に思えないのに付き合うのも……あれだし…
「でも、答えはOKなんだよね?」
「それすら分かんない…」
「ええ…ちょっと皐どうしたの、普通ここは付き合うとこなのに……もしかして、好きな人が別にいるの?」
「……っ、そ、そんなんじゃないよ」
やばい……凄く動揺してしまった。
上手い事ごまかせ、た?